第72代横綱・稀勢の里が無念の引退
2019年初場所3日目を終えて…無念の3連敗。
そして遂に引退の決断。
稀勢の里、改名前の萩原時代からずっと見てきて稀勢の里と共に10年以上も相撲を見てきたといってもいい。
まぁ正確には朝青龍と白鵬が大好きな私やけど(笑)
思えば誰よりも名力士たちと戦ってきた
17歳で新十両になってから対戦してきた相手は朝青龍・白鵬・日馬富士・鶴竜・琴欧州・把瑠都・魁皇・千代大海と枚挙に暇がない。
貴乃花引退後の名力士たちと一番相撲を取ってきた稀勢の里。
そもそも横綱にするべじゃなかった?
そもそも論で「力量的に横綱にするべじゃなかった」という声もあるように、安定的な強さ、圧倒的な強さというのは白鵬や日馬富士(日馬富士は波があるけどハマれば強烈な強さがあった)よりも私も劣ると思うし優勝回数2回がそれを物語ってる。
ただ相撲協会的に「和製横綱誕生」は悲願であり、少し甘めに横綱誕生をさせたとみられてもしゃあない。
横綱にならされたのか、横綱になったのか、その過程はどうでもよくて、そのあとで自分の相撲で優勝して実績を積み重ねて雑音を消していけばいいと私は思っていた。
不運だった日馬富士戦
ただ稀勢の里にとってあまりに不運だったのは、これから横綱としての相撲人生を歩もうとしていたときの長期休場の原因(胸の負傷)になった日馬富士戦が全て。
もっともあの負け方をした稀勢の里が悪いということもあるかもしれんけど。
朝青龍や白鵬は自身が「圧倒的な強さ」がある故に、前に出る相撲で相手を投げ飛ばしても、自分自身がああいう怪我しそうな負け方が凄く少なかったわけで。
あまりに短すぎた4横綱時代
稀勢の里にとっては長期休場の原因にもなった日馬富士
リベンジするべきその日馬富士もいなくなって今回はその稀勢の里自身が引退。
幻の4横綱時代はあまりに短かった。
もし引退するとしても長年本当によく頑張ったと思う。
横審に一言
相撲は好きやけど横審は嫌いや。
横綱相手に激励とか何様やねん。
激励とか戦国大名気取りか。
最強横綱が必至に相撲とって高見の見物で品格がどうとか、もうええねん。
相撲業界が変わっていくには横審の存在も考えなあかん。
朝青龍がコメント
稀勢の里引退
— Asashoryu 第68代横綱朝青龍 (@Asashoryu) 2019年1月15日
寂しいな
— Asashoryu 第68代横綱朝青龍 (@Asashoryu) 2019年1月15日
異常事態?次世代スターの不在
今までは入れ替わるように大横綱が誕生してきた。
北の湖と入れ替わるように千代の富士が活躍して、千代の富士と入れ替わるように貴乃花が活躍して、貴乃花と入れ替わるように朝青龍が活躍して、朝青龍と入れ替わるように白鵬が活躍して(正確には白鵬・朝青龍は30番近く相撲を取ったけど)いた流れが今まであった。
でも今は正直その世代交代の気配がない。
唯一、横綱確実視されていたほどの照ノ富士が白鵬の次を担うかと思ったけど大怪我でフェードアウト。
照ノ富士のあの墜落ぶりをみて怪我がいかに恐ろしいかと思うし稀勢の里にとってもそれは同じで怪我は力士生命をガラッと変えてしまう。
スターが入れ替わるように登場していたほうが異常だったのかもしれんけど、白鵬を実力で脅かす存在の力士はまだおらんから次のスター候補を心待ちにしたい。
何にしても稀勢の里、ほんまにお疲れ様。